マノボの村見学・・MCLお別れ!    担当報告 : Mの会


8月26日(9日目)昨夜から、MCLを離れアポ山の麓のマノボ族の人々が
生活する地域にあるビックビックさんの自宅に来ている。
キダパワン市の中心から近いMCLの廻りもそうだがミンダナオの自然は豊かで美しい・・
標高800メートルの地点に位置するマノボの村の朝は気持ちが良かった。

ビックビックさんはマノボの村の保育所の先生であり、MCLの非常勤職員とでも言おうか・・?
様々な研修を受け・・教育者であり、農業研究・指導もできる方とのことで・・
朝からマノボの村の保育所の様子も見学させていただくことができました。

松居さんも日本から来たボランティアの青年とキダパワン市、中心部の
私立の学校に通うMCLの子どもを数人つれて、朝早くから車を飛ばし登ってきてくれました。
キダパワンに反政府ゲリラが侵入したとの情報で中心部の学校が1週間休みになったとのこと・・・。

へんぴな急斜面に離れ離れに立つ粗末な小屋がマノボの人々の家・・・
ジャングルのような森の中の水場で洗濯をしている少女・・
なだらかな土地のほとんどが、医者や富裕層の資産家に買い占められ
貧しいマノボの人々は奥の急斜面に追いやられてしまっていると聞いた・・・。
MCLがマノボの人々のために試験農場として買いたいと言う土地から観た風景は
絶景だった・・。遠くに広がる沼地のように見えるところがピキット・・・
ピキットの右手に見える小高い山の木々を日本や欧米と言った先進諸国が伐採したため
森や山が水を蓄えきれなくなりピキットの町は沼地になったとのこと・・・。
今、その沼地のような土地に3万人とも言われる難民がキャンプで生活をしている・・・。
標高1200メートルくらいのところにある・・温泉のでているマノボの聖地を見学したあと
昼休みで子どもたちが帰ってくる時間に合わせてMCLへ戻った。

MCLの子どもたちと、お別れのセレモニー・・・
笑顔でありがとう・・またいつか会おうね・・子どもたちから沢山の元気をもらった気がする・・・
神の望まれる本当の平和を学んだ気がする・・・。一人ひとりは考えられないくらい・・
想像ができないくらいに苦しく・・つらい・・悲しい子どもたち・・・。親を、家族を殺された子・・
貧しさゆえに生まれる前に抹殺されかかり身体を傷つけられて生まれて・・親から捨てられた子・・
言葉では言い表せないような不幸なことを経験してきた子どもたち・・・。
民族も・・宗教も・・身体の障害も・・全ての違いを互いに受け入れ思いやり・・
一人ひとりの人格を認めあい分かちあい・・助け合って共同生活をし・・・
難民や困っている人々のために、それぞれができるボランティアをしている子どもたち・・
ここには、本当の平和がある、神さまが生きることを望まれた子どもたちがつくりあげた平和がある。
〜必ず、また会いに来てね・・次は、いつ来てくれる・・?と、言ってくれる子どもたちに〜
ありがとう・・笑顔で涙をごまかしながら・・MCLをあとにした。

長いようで短い、あっと言う間にすぎた・・ミンダナオ平和巡礼・・
日本では学ぶことができない貴重な体験の連続でした・・・
目の前にある悲惨な現実を・・現実として受け止めることが難しかった・・。
9日ほど前にダバオに降り立ち迎えの車から見たMCLまでの遠い道のり・・
バラックのような家ばかりを見て、貧しいんだな〜と感じていた同じ街並みや家が
帰り道では立派な家や街並みに見えていた・・・。

〜心底貧しい人たちは、神からの力がある
天の国はその人たちのものである〜