難民キャンプで読み聞かせ・・!    担当報告 : Mの会


8月25日(8日目)今日は朝早くから子どもたちはお弁当をつくり
ピキットの難民キャンプに読み聞かせに行く準備を始めた・・・。

日本の支援者から送られてきた古着も車に積込み・・昨夜の子どもたちの
ミーティングでイスラム民族のマギンダナオ語の話せる子を
中心に選抜された読み聞かせ隊が3台の車に分乗して行くことになった。

フィリピンの交通事情と言うか・・道路事情と言うか・・?
まず日本からは考えられない状態・・・法律があるのか?・・ないのか?
一台の車に何人もの人を乗せて走る・・・。バイクですら4人乗り〜6人乗りで
平気で走っている・・・。しかも幹線道路以外は舗装もされておらず凸凹が激しい・・。
支援物資を積んで子どもたちを沢山のせて無理をして走るせいか今日は2度もパンクした。

MCLを出てキダパワンの町でも数人のスカラーたちが合流・・・
ピキットの市役所広場にも沢山のスカラーたちが待っていてくれた。
地元にいるイスラムの言葉が話せるスカラーたちが協力して
読み聞かせや難民支援のボランティアを引き受けてくれている・・・。
歩いて行けるピキット市内の難民キャンプと奥地の幹線道路沿いのキャンプへ
車で移動する2班に分かれ読み聞かせに出発することにした。

歌って・・踊って・・絵本を読み聞かせる・・・。
読み聞かせは、ある意味・・娯楽でもあり、教育でもある・・
スカラーたちのリードで難民の子どもたちも歌い、踊り・・笑いがおきる。
日本のように・・しらけている子どもは一人もいない・・みんな真剣に見て聞いて・・
スカラーの呼びかけに応えて拍手をし・・歌い、踊り、笑顔をかえしてくれる。

10人ほどのスカラーたちが、それぞれに選んだ本を1冊づつ読み聞かせ
最後に、みんなで手をつなぎ歌って読み聞かせは終わる。
子どもたちの笑顔を見ていると、難民となった子どもたちで
あることを忘れさせるくらいに明るい・・・。

読み聞かせのあと、ピキットの町で買ったパン菓子と、日本から持って行った
風船を子どもたち一人ひとりに配り・・スカラーたちは古着を難民キャンプの人々に
漏れがないように一軒一軒のテントを廻りながら配布して行った。

一旦、市役所広場に戻り・・昼食・・!
午後からの読み聞かせの準備をし、幹線道路沿いの難民キャンプへ向かった。


午後から向かったキャンプはで子どもはもちろん大人も大勢集まった・・・
グレースさんの話では、ここのキャンプの人たちは親世代自体が教育を
まともに受けることができなかった僻地から避難してきた家族が多いから、との事・・
キャンプの衛生状態もあまり良くなく・・泥水でシャワーをしたような子どもたちも多く見えた。


子ども・・特に赤ちゃんや小さな子どもたちが多いキャンプと言うことで
日本から持って行った薬(栄養剤)や清潔なタオルも、古着などの
支援物資と一緒に配布したが足りない状態だった・・・。

今夜、私たちが・・アポ山の麓にあるマノボの村の方で一泊するため
難民キャンプでの読み聞かせは、ここで終わりにしてキダパワンに戻ることにした・・・。
ピキットやキダパワンなどで、下宿して学校に通うスカラーたち・・
MCLで共同生活をしていない彼らも、難民となった人や困っている人のために
一生懸命、自分にできることで分かちあうことを誇りにして頑張っている・・・。
MCLから援助される奨学金で大学へ通う彼ら・・彼らの周りの一般学生は
フィリピンでも中流階級にある・・・。世の中の荒波にもまれながらも
悲観することなく精一杯に頑張っている姿が伝わってくる・・・。