ゼネラル・ミーティング平和祈願祭    担当報告 : Mの会


8月23日(6日目)ミンダナオ訪問の最大の目的のひとつであったピキットにある
旧日本軍の要塞跡地での宗教の枠を超えた平和祈願祭はピキット市側から
中止されたため、MCLのゼネラル・ミーティングに合わせて行なうこととした。

ゼネラル・ミーティングには全てのスカラーたちが集まる・・
今回、日本から来たメンバーの支援するスカラーたちとも会うことができた。
ミーティングではスカラーたちの困っていることや近況などが話されたあと
プレジデント(代表)であるジェグジクさんからMCLが現在行なっている
難民となっている人々への支援活動の協力依頼や読み聞かせ
活動への参加募集や活動提案もだされた。

ミーティングのあと小休憩を挟みMCL平和祈願祭が行なわれた。
始めに参加者一人ひとりの持つロウソクに火が灯されたあと
祈りが捧げられマノボ族の平和への願いが込められた踊りが披露された。

平和の踊りのあと・・マノボ、ビサヤ、ムスリムの民族を代表したスカラーたちが
戦闘のために殺された肉親や難民となり困っている、それぞれの家族のため・・・
そしてミンダナオの真の平和を求める願いである共同祈願が捧げられました。

ビサヤとムスリムの歌がうたわれ・・聖書朗読が行なわれ・・・
マノボ族の牧師さん、ビサヤ族の牧師さんの説教、そして山元神父さまの、お話しに
日本のプロテスタントの今田さんの平和への祈りと、MCLの子どもたちに
助けられて一緒に歌った日本語の「キリストの平和」・・・
まさに宗教や民族の違いを超えて心をひとつにしての平和祈願祭となりました。

日本から持って行った聖母像と、世界中の様々な言語で「平和」と書かれた
十字架(タウ十字)・・それと皆さんが平和への思いを込めて折った折鶴を
松居さんへ渡し・・・終わりには参加者全員が手をつないで歌を捧げました。

〜ここで私が一番平和を感じるときは・・MCLの共同生活のなかで
ビサヤの子どもの頭にいる蚤をマノボの子が取ってあげていて・・
マノボの子の頭にいる蚤をムスリムの子が取ってあげている姿を見たときです〜
と、皆の笑いを受けながらも松居さんはオーバーアクションで話し・・・
ビサヤ、マノボ、ムスリムと言った民族や宗教などの違いを認め合いながら、
互いにできることを分かち合い協力しあいながら今、平和な共同生活を実現している
あなたたちだからこそ、必ず平和な未来が築ける・・
築いて欲しいと思いますと話し、平和祈願祭は終わりました。

この日、スカラーたちの全員が教材などに当てるためのお金を支給されます・・
普段はご飯に一品のおかずだけの食事ですが・・親元や下宿先で生活しながら学ぶ彼等のために、
今日は特別のご馳走が沢山用意されました。

土曜日の夜は2階のラウンジで映写会・・・
子どもたちの歓声が遅くまで続いていました。

子どもたちの映写会が終わったあとラウンジでコーヒーをいただきながら
松居さん夫妻と話しをしていたとき・・・花火のような音が断続的に聞こえてきました。
「これは、銃撃の音です眠らないように注意して起きていてください」との
電話連絡がMCLに入りました・・・。ピキットばかりか、キダパワンで・・
しかも、MCLのこんな近くで・・生命が脅かされるような警告と行動制限・・・。
11時すぎから約2時ほどの間、その音は近くなったり遠くなったりして聞こえました。