シンポジウム 2006 in北九州  担当報告 : 教会委員会


11月23日(木)例年開催される北九州地区信徒使徒職協議会主催の研修会にかわり
今年は、カトリック長崎教会管区(九州沖縄の5司教区)の取組として
国家と差別 〜ハンセン病国賠訴訟からみる〜をテーマとしたシンポジウムが
日本カトリック部落問題委員会主催、カトリック北九州信徒使徒職協議会共催で行なわれ
会場となったカトリック小倉教会に管区内外から300名ほどの方が集い
共に学び合い新たな”気づき”にふれる場となりました。

長崎カトリック合唱団の皆さんの合唱のあと開催に先立ち
橋本 勲 神父(日本カトリック部落問題委員会・委員)の挨拶と祈りが行なわれ
マイケル・シーゲル神父(カトリック司祭/南山大学助教授)
内田博文さん(九州大学教授/元ハンセン病検証会議副座長)
上野正子さん(ハンセン病国賠訴訟原告/国立療養所星塚敬愛園)
3名のシンポジストとが紹介され第1部として、それぞれお話をしていただくことになりました。

休憩後、第2部として参加者からの質問に応える形でシンポジストによるトークが
行なわれたあと各支援団体・グループの方たちの活動の紹介やPRが行なわれ
最後にシンポジウムのまとめとして、大田 勝 神父(日本カトリック部落問題委員会・秘書)より
ハンセン病の問題に関して現在、大きな二つの問題が残されています・・・
是非・・今日、共に学んだ皆さん一人一人が関わっていただきたい・・
自分にできる形に表していただきたい・・・と、お話ししてくださいました。

国家と差別・・・ハンセン病国賠訴訟・・・重たいテーマだな〜と思っていましたが
今回のシンポジウムを通して・・差別であると言う認識を持たないところから始まっている・・
善意の人々の中から生まれている・・・誤った知識や正しいと植えつけられた思想から
偏見や差別が生みだされている・・・国家と差別ではなく・・私と差別・・
私たちの心の中にある〜よりも優れていると言う思いの裏に潜むものではないか・・・
様々なことを考え・・気づかされる学びのひと時となりましたことを感謝します。

(シンポジストのお話しをダウンロードして聴くことができます)

        
(M・シーゲル神父)     (内田博文さん)      (上野正子さん)