聖堂改装完成記念と列福感謝のミサ     担当報告 : 評議会


11月30日(日)待降節第1主日、188殉教者の列福感謝の意向と
2004年から始まった行橋教会聖堂改装完成記念のミサが行橋教会で行われました。

行橋教会聖堂の改装は小教区創立50周年を前にした 2003年12月
教会にステンドグラスを・・と、匿名の方から寄付をいただいたことから
地元、行橋市出身でスペイン在住の画家、九十九伸一さんを紹介していただき
聖堂内5ケ所の窓のステンドグラスのデザインを依頼したことから始まりました。
九十九さんとの出会いは、行橋教会の聖堂が他のどこにも無い
本物の神の恵み・・キリストの現存を感じることができるような
素晴らしい祈りの空間へと改装されて行く、きっかけとなりました・・・。

小教区創立50周年の年、山元 眞 神父さまも司祭叙階25周年を迎えられ
そのお祝いに渡されるはずだった祭服を今日、聖堂改装完成のこの日に・・・
日本の司教団が11月24日に日本で初めて行われた「188殉教者」の列福への
感謝のミサとすることを決めたこの日に、日本人最初の司祭・・
「福者ペトロ岐部神父と列福された187人の殉教者」が山元師の
司祭としての、これからの歩みを守り導いてくださいますように・・
待降節(典礼色は紫)ではありますが、殉教者の記念日や受難の主日、
聖霊降臨祭、聖金曜日に使われる、赤い祭服をミサの初めに祝別し着ていただきました。

聖堂改装の最後に取り付けられた「天使の空」と題されたステンドグラスは
聖堂内の障子窓を空に浮かぶ雲海に見立て・・雲間から差す光(天使の階段とも言われる)や
雲間から覗く天空を垣間見るイメージで九十九さんがデザインし、「天使の時空」や「天上の音楽」の
ステンドグラスや聖堂入り口の聖水盤を制作してくださった松尾雄一さんが作ってくださいました。
聖書にも「雲」や「光」は、神の現存を示す象徴として記されています・・・
障子窓の柔らかい日差しに浮かび上がる、雲間の光のような「天使の空」の
ステンドグラスを祝別し感謝のミサが捧げられました。

内陣に「ロンダニーニのピエタ」と「聖霊降臨」の大きな油絵・・
側面の壁には「自然界の恵み」「祈り」・・そして、聖堂入り口側の白い壁に
「トスカーナのアリア〜キリストの聖体」の壁画・・・この他にも、
「復活の天使」「エリカ軌跡のいのち」の油絵に、聖水盤や内扉の天使のステンドグラス・・
そして幼稚園のホールには「聖母子」の油絵と、約5年の歳月をかけ
使命のように・・ほとんど無償で手掛けてくださった九十九さんと松尾さん・・・

最初に手掛けたかった聖堂側面の窓のステンドグラス・・・
このテーマに至るまで・・聖堂の改装に少しづつ携わることで多くの導きをいただきました。
私が示せたものは形とかイメージ、象徴を表わしたものだけですが・・
この教会、聖堂に皆さんが集うことによって・・温かい、恵みに満ちた
祈りの空間になるんだと感じました・・と、言われた九十九伸一さんに
心からの感謝の拍手が皆さんから贈られました。

聖堂改装記念と列福感謝の意向で捧げられた特別なミサ・・・
整えられた素晴らしい教会に集う、私たち一人ひとりが感謝のうちに
キリストの愛を証しし、神の望まれる教会共同体として
歩みを進めることができますように。