InterNational Catholic Seminar 2009'     担当報告 : 広報部


11月23日(月)福岡カテドラル大名町教会において「長崎教会管区外国人セミナー」
InterNational Catholic Seminar 2009’IN FUKUOKA が行われました。
このセミナーは日本に住む外国籍の信者さんはもちろん、外国籍の信者さんを受け入れる
日本人の信者さんも対象に毎年、日本カトリック難民移住移動者委員会が
長崎教会管区の管区別研修会として開催しているものです。

開会式では「日本カトリック難民移住移動者委員会」から、シスター細渕が挨拶に立ち・・
ここ20年ほど前から日本の社会では外国籍の方を たくさん抱え国際化が進み
「多文化共生」と言われる時代になってきましたが・・しかし現実を見ると必ずしも「多文化共生」が
進んでいるとは思えないのが現状です・・しかしカトリック教会は神さまによって集められた神の民として・・
キリストのうちに分かちあうことで、一人ひとりが豊かになり・・教会共同体も成長し
その教会の在り方を通して・・社会に神さまの愛を伝えて行くことができるのだと思います・・と話されました。
また進行役の、川口 敏 神父さま(大分教区司祭)より長崎教会管区内の各教区、地域の
担当司祭が紹介されたあと・・子どもたちは協力してくれる青年スタッフたちと一緒に
2台のマイクロバスで日本カトリック神学院福岡キャンパスへ移動して午前中は楽しく遊び・・
大人は22班のグループに分かれての分科会(分かちあい)を行いました。

分科会は、聖職者、外国籍の信者、日本人の信者の区別なく各グループに分かれて
昼食まで行われ・・外国籍の皆さんの辛い体験や悩み、教会共同体として受け入れる
日本人の皆さんの、それぞれの思いや体験などを基に分かちあわれました・・。
〜日本語があまり解らないフィリピン女性に、少しの英語しかできない日本人の夫・・
子どもを何語で育てたらいいのか悩んでいる・・と言った現実的な悩みや・・・
教会に行っても外国人であるせいか誰も話しかけてくれず・・心から教会共同体に
受け入れられていると感じられなくて辛い思いをした・・と言う、体験談なども分かちあわれました。

〜前回までの外国人セミナーの積み重ねから・・故国を離れ日本で生活する皆さんの
悲しみや苦しみ、悩みを聞き・・よくわかりました・・人が生きる力を得られるものの ひとつとして
それぞれの国の歌や踊りがあると私は思います・・もちろん教会にも歌がありますし
聖書では「踊る時・・」と、あります・・それだけでも皆さんが生きる力を得られるのならばと考え
今回は午後からのプレゼンテーションを、このような形にしました〜
川口 敏 神父さまの説明のように午後からのプレゼンテーションは、それぞれの国の文化の紹介
交流のような形で・・各地区(グループ)からの参加者による楽しい歌や踊り
パフォーマンスが披露され・・参加者全員が来てよかったと思える素晴らしい時間となりました。

外国人セミナーの派遣ミサは、ドミニコ 宮原 良治 司教さま(福岡教区長)の司式で
英語、タガログ語、ラテン語、日本語などの聖歌や言葉で執り行われました。
子どもたちや青年による奉納・・・主の祈りでは互いに手と手をつなぎ・・
平和の挨拶では握手をする姿も多くみられました・・。宮原司教さまは お話のなかで・・
教会は多様性をもつ ひとつの大きな家族であること・・互いの違いを認めあい分かちあうことが
教会共同体を豊かにすること・・また教会は神との親密な交わりであると話し・・
交わりのために求められるのは隔ての壁、一人ひとりの心の中にある隔ての壁を壊すことが必要である
それは・・自己に対する執着心から解放され、他人を尊敬し幸せを願い祈る心ですと話されました・・。

多くの外国籍の信者さんと日本の信者さんが共に集い、分かちあい・・
多彩な歌や踊りに歓声をあげ・・・心を ひとつにして祈りを捧げたミサ・・・
話す言葉が違っても、肌の色が違っても、生活習慣が違っても・・
一人ひとりは、みんな神さまと つながっている・・同じ つながり・・信仰をもつものが
ともに集い分かちあい・・神さまとの交わりを強くして、主の望まれる教会がつくられる・・・
国際化・・多文化共生への流れが急速に進む社会にあって・・
これからの教会がどのようにして神さまの愛を伝えて行くことができるのか・・?
互いに尊重しあい、認めあい思いやることが大切なのだと感じました・・。
今日・・一日、素晴らしい出会いと・・時間をいただいたことを感謝します。