恵みの時の始まり「灰の水曜日」 担当報告 : 典礼部会
2月17日(灰の水曜日)、灰の式が行われるこの日から、今年も四旬節に入りました・・。
平日であるこの日、豊津教会では早朝7時から・・行橋教会では夜7時半から
神さまに心を向け福音を聴くために多くの皆さんが教会に集ってくれました。
お話しの中で、山元 眞 神父さまは・・今日、私たちは「回心を呼び掛けておられる父よ・・」と言う
言葉で祈りを始めました・・ご存じのように回心には二つの意味があります・・。
心を回すこと・・向きを変えること・・そして、もう一つは心を改めることです。
このあと昨年の受難の主日に、私たちが手に持って救い主を迎えた枝・・それを焼いて作られた
「灰」を祝福し被ります。この時に司祭は「回心して福音を信じなさい・・」と言う
キリストの ことばをもって皆さんに「灰」をかけます・・・この時の「回心」は
「心を向ける」ですね・・まず神さまの方に心を向けて福音を信じなさいと言う意味です・・。
心を悔い改めて、それから信じるのではなく・・まず、神の方を向きなさい・・神に心を回し
神の ことばに耳を傾けなさい・・。私たちの生活が(生き方が)、どこを向いているのか・・?
どこに中心があるのか・・?それが神さまと・・ずれているのならば修正して
神さまの方向を向いて生きるように・・そして福音を信じる・・神さまの方を向けば良い便りが聞こえてくる
それが「回心」です・・。四旬節に教会が勧めることは、まず「神さまに心を向ける」と言うことです。
「回心」・・その結果、私たちは自分で心を悔い改めることができる・・自分の弱さとか罪が
見えてくる・・それを、あたたかく包み込み赦して下さる「神の愛」に、ふれることができるでしょう・・。
普通の時よりも私たちは、この季節に・・何よりも神さまを中心とした生き方をすることができる・・
その決意を新たにして四旬節を始めます・・。先程、福音の前に「詠唱」を唱えましたね・・
「今は恵みの時・・」と言うパウロの ことばでした・・四旬節は恵みの時なのです・・。
今まで以上に・・本当に・・恵みに満ちた神さま・・赦しに満ちた神さま・・慈しみに満ちた神さまに
気づくことができる・・。告解して赦されたと言う瞬間の恵みではなく・・すでに神の赦しのなかにある・・
神の愛のなかに今、自分があると言うことを感じながら・・神さまの みこころを知るように務め・・
神さまの方を向く努力をして・・初めて福音の素晴らしさに気づくことができます・・
その実りとして改心(悔い改め)・・新たな希望・・広い心・・勇気・・などが与えられるでしょう・・
と、話したあと・・「灰の祝福」をし「灰の式」がおこなわれました。
行橋では夜の時間帯にも関わらず、小さな子どもたちから侍者として奉仕する
お兄ちゃんたち・・仕事帰りのお父さんにお母さん・・お爺ちゃんにお婆ちゃんも・・・
家族で集まり・・四旬節の始まりの「灰の式」に与ることができました。
回心して福音を信じなさい・・神に心を向け・・神との つながり・・神の愛の恵み・・慈しみ・・
誰もが、そのなかで生かされていることを・・神さまに望まれて生きていることを・・
いつもより強く感じながら福音に耳を傾け・・みことばに従って何か具体的に一つでも
40日後の主のご復活祭までに、神さまの喜ばれることを準備できたらと・・思います・・。
四旬節は恵みの時・・・ひとつのキリストの体として呼び集められた一人ひとりが
神の みこころ・・神さまの望まれることを知り・・それぞれにできる小さな愛の行いに務め
いつも・・ともにいてくださるキリストのご復活の喜びを頂点として迎えることができるように・・
神さまに心を向けて共に歩み続けることができますように・・。
